16フィートの真夏


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16フィートの真夏

 生きるとは、存在とは自分の居場所を見つけること。
 青森の家を飛び出した丸山は職を転々とし、何者に、何になろうとしているかわからぬまま彷徨いつづけていた。
 そして24歳で出会ったボクシング。
 丸山の7年の壮絶な現役は後楽園の伝説となり、その7年を丸山は「青森の夏のような短い夏休み」と言った。
 ジャッカル丸山としてリングで生き、そして強烈な存在を見せつけたリング。
 その眩しく太陽のように照らす、一辺が16フィートのリングの中に居場所を見つけ短い夏のように闘いつづけた噛ませ犬と呼ばれたボクサー・・・

 現役時代にジャッカル丸山と出会い、その生き様の感嘆の思いをすべてこの一冊にぶつけることができたと思っている。

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