| | 2007年8月12日
11日間の長野、高知、高松、丸亀、高野山、串本と愛車で回った真夏の旅から昨日帰ってきたんだ。 旅ってね、新しい出会いだと思うんだ。 それは“地”であったり、“感覚”であったり、そして“人”との出会い。
今回の旅はそういう意味では、ぼくにとって新しい始まりの予感・・・いや、今からの人生が変わるほどの出会いとなった旅だったんだ。 でもね、旅というのはいいことばかりじゃない。 高野山で突然愛車のバック以外のギアが入らなくなり、まぁ、そんな状態で山を30キロ以上下るといったとんでもない運転で整備工場にほりこんでね。 そうしたら修理に数週間から、場合によっては一ヶ月以上、その上修理代が約53万という愕然状態。 それでも代車を借りてまぁ、旅をつづけてきたわけだ。 そんな今回の旅の話は、前後してしまうけど、すげぇいろんな出会いがあったもんで、何章かに分けて「真夏の旅〜今日までそして明日から07」と題して書こうと思っちょります。
で、今日、今回の旅で精華大学マンガ学部長の牧野先生の紹介で、人生が変わるほどの出会いをさせてもらった、海洋堂の宮脇館長から送られてきた招待状を持って、フィギュア界最大のイベント、東京ビッグサイトで行われている“ワンダーフェスティバル2007夏”に行ってきたんだ。
この招待状も、昨日、21時に旅から東京のアトリエへ帰ってきたとき、玄関の前で不在通知を書いていた宅急便の人から受け取った招待状でね。 もし帰りが2〜3分でも遅れたら受け取ることができなかったわけだし、もうひとつ、車が故障していなかったら、まだ東京へは戻ってきてなかったもんな。
高知でね、宮脇館長と牧野先生と濃密な2日間を過ごして、宮脇館長が、「出会いはエネルギーやから、その出会いが奇跡を起こすときはその奇跡に向かっての不思議なことが次々と起こるわ」と、言った言葉が、招待状を受け取ったとき頭を過ぎったもんな。
宮脇館長が今動き出した奇跡、四万十の大自然の中、とてつもなく壮大な、県、国まで巻き込んでの、まさに世界へ、いや、地球に向けてのメッセージとなる凄いもんなんだ。 夢を語ってるんじゃなくて、実際、実現に向けて動き出していてね。 宮脇館長と出会ったことで、それはぼくにとってもあっという間に夢となってしまった凄い計画なんだ。
今日も宮脇館長と牧野先生と、ワンフェスに合間での夢の話で盛り上がったよ。 (細かいことはまだ秘密なんだけどね) 79歳にして少年のように夢を語る館長なんだけど、今回のワンフェスで館長の凄さを改めて感じたよ。 招待状に添えられていた館長からの手紙に、「開場前に来てごらん」と書いていたので、開場の10時前にビッグサイトに着くと、なんと入場を待つ隣駅までの長い行列。 その圧巻の光景に、うわぁぁぁっ!て心で驚愕を叫びながら会場の中へ足を踏み入れた瞬間・・・ おぉ!って今度は感嘆の声が飛び出すばかりの様々なフィギュアのレベルの高さと、まさに魂の造形。 地に着いた本物の世界がそこにできていてね。 集まったコスプレも面白かったよ。 コスプレって、まさに生きたフィギュアなんだと実感。 そんなこの世界の創始者といっていいのが海洋堂を創った宮脇館長なんだよね。
牧野先生がね、大学で必要な造形美術はフィギュアだと言っていたんだけど、今回の作品を見て回ってまさにその通りだと思ったよ。 この半年、大学で教える側でいて思うことは、大学で学ぶということは、ここで勉強させられているじゃないんだよね。 いい作品というのは、わき出るものを形にすことなわけで、わき出たものでなきゃ感じるものなんて創れないもんな。 そういう意味で、まさにフィギュアこそが現代の造形美術になっていると思ったわけなんだけどね。
そうそう、今回、宮脇館長から、ワンフェスの控え室で世界のアーチスト、村上隆さんを紹介してもらったわけだけど、まさにその村上隆さんが、絵でも造形でもそれを実行し、世界を認めさせた先駆者なんだよね。 おぉ、また凄い人と出会ってしまった。
東京に帰ってきてからもぼくの出会いの旅は、しっかりつづきを見せてくれてくれていてね。 うん、それが旅なんだよね。 |
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| | 2007年7月28日
夏休みを感じているよ。 いや、本当は打ち合わせと原稿に追われる毎日なんだけど、4月からずっと行っていた大学へいかなくていいという感覚が、そう夏休みなんだよね。
この夏休みのあいだに大きな原稿を上げなきゃならないもんで、一日の大半を机の前で過ごしているんだけど、それがちっとも苦痛じゃない不思議さ。
大学のころ、夏休みに原稿用紙に汗を滴らせながら、下宿の部屋で懸命にマンガの原稿を描いていた京都の夏。 あのころの自分が蘇ってきて・・・がんばってたよなオレって。 そんなあのころの自分に負けないようにがんばらなくっちゃって、それが嬉しくてね。
そんな夏休みな毎日が始まったばかりの28日。 カミさんの誕生日の日に、ふたりで井上陽水のコンサートへ行ってきたんだ。 そう、ある意味、陽水はぼくの青春。 真夏の下宿で、マンガを描きながら、横にいつもギターを置いていて陽水の曲をひとりよく歌っていたもんな。
何か、ここ3年連続で井上陽水コンサートへ行ってるんだけど、懐かしさだけじゃなくてとにかく凄いんだ。 始めて陽水のライブを聴いたのが、まだ無名の陽水が「断絶」のアルバムを出したばかりの72年だから、35年も前で、サイドギターの星勝とふたりだけのアコースティックのステージだったけど、その声にとにかくぶっ飛んだんだ。 その声には、何度行って「凄い!」と感動の一言。 5年前のフジロックでの、野外での夕陽が沈む中での、苗場の山に響いた「少年時代」を歌う陽水の声たるや、今でも思い出すと身体が震えてくるほどの凄いステージだったんだぜ。(そうだ・・・フジロックで陽水を聞いたのも今回と同じ7月28日だったな)
もちろん今回も陽水の声には震えたよ。 それに、今回は今までステージであまり歌っていなかった曲も聴くことができてホント嬉しかったんだ。
1.ジャスト・フィット 2.かんかん照り 3.ゼンマイじかけのカブト虫 4.カナリヤ 5.人生が二度あれば 6.招待状のないショー 7.ミスコンテスト 8.手引きのようなもの 9.娘がねじれる時 10.Make-up Shadow 11.とまどうペリカン 12.リバーサイドホテル 13.タイランド ファンタジア 14.Tokyo 15.クレージーラヴ 16.感謝知らずの女 17.嘘つきダイヤモンド 18.氷の世界 19.最後のニュース
〜アンコール〜 20.Happy Birthday 21.アジアの純真 22.夢の中へ 23.少年時代 24.いっそセレナーデ
35年以上聞いてきた陽水には、ひとつひとつの曲に思い出があって、とくに、あの真夏の京都を思い出しながら聞いた「かんかん照り」に、「招待状のないショー」。 そしてフジロックでの一番の感動だった「少年時代」と・・・夏の思い出。
陽水の歌声で、07年の「かんかん照り」な夏休みの幕が開いたってことさ。 |
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| | 2007年7月23日
この感覚・・・ もう何年も忘れていた感覚を思い出したよ。 30年、そうだ、大学を除籍になってからだから30年ぶりの感覚なんだよね。
夏休み。 そう、夏休みのあの身体の中から眩しい喜びが、まるでビッグウエーブのように沸き上がってくるたまらない高揚感。
何なんだろうね、ぼくは学生じゃないから、この7月、8月、9月と休みに入ってもスケジュールがビッシリなんだけど、あの夏休みの感覚にドキドキしてるんだ。
大学へ教えに行きだしたことで、キャンパスがその感覚を、夏休みの風を運んで来たようなんだ。
うん、他にもいっぱい、大学のキャンパスの中にいると蘇ってきた感覚があるよ。
思い出ってね、何か苦しいことなんて忘れてしまうんだよね。 楽しい思い出ばかり、それが青春の輝きだなんて振り返るようになるんだけど、本当のあのころの自分を思い出したよ。
不安でね、まだ何者でもない自分に不安で、仲間たちと集まって不安を消そうと夢を語って、飲んだくれて・・・ まだぜんぜん見えない夢に向かって、不安だから必死にがんばって・・・ そうだったんだよね。 学生たちといっしょにいて、本当の青春時代ってやつを思い出したよ。
そんなあの時代の夏休み、必ず旅に出たな。 自転車を漕いで、四国一週から始まって、日本海の海沿い横断。 キセルで九州まで行ったこともあったな・・・ 明日どこへ行くか目的のない旅だけど、恋もいっぱいあった真夏の思い出。
そうだ、この夏は旅に出よう。 8月の高知で開かれる「まんが甲子園」へ、車で行こうと思っている。 東京から高知への行きと帰り、少し余裕を持って、海へ行きたければ海へ向かい、山へ行きたければ山へ向かってみよう。
車にゴーグルとフィン、そしてテレキャスのギターも積んで行くんだ。 高知では四万十の清流で潜り、カヤックもやってみよう。
弘法大師を祭る聖地、高野山へも行きたかったんだ。 そして熊野の古道も歩きたいと思っている。
自然の中で、真夏の深呼吸。 30年ぶりの夏休みがやってきた。 |
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| | 月曜日は宇都宮の文星芸大学、火曜と水曜は京都の京都精華大学、木曜は朝から夜まで打ち合わせと編集会議、取材と飛び回り、金曜日はまたまた宇都宮に向かい文星芸大。
そいでもって最近は土曜、日曜まで打ち合わせと取材が入り込んで来ていて、そんな中でクリコミで配信する作家のネームチェックにメールとスカイプでの打ち合わせ、もちろん自分の作品制作と、毎日がけっこういっぱいいっぱいの日々なんだよね。
友達との食事や飲み、そして遊びに芝居などの招待を断って、自分の原稿も思い切り遅れているにもかかわらず・・・
やります! ライブに出ます! カープファンが集まってのライブ、カープナイトとくれば、もう半世紀近くカープとともに生きてきたオイラとしちゃぁ、出るしかないでしょう。
広島での子どものころは市民球場に通い、練習を見に行くと外木場投手や安仁屋投手がキャッチボールをしてくれて、衣笠選手からは野球を教わった上にバットまでもくれたんじゃ。 その上、中学時代の野球部では達川選手がチームメートじゃけんのう。 カープがわしの青春じゃ! おぉ、カープを熱く語り始めると広島弁が出てくるのう。
まぁ、そんな鯉キチなもんで、やはり同じ鯉キチのチカヒロくんと、ムーンストンプのヤスさんに誘われて、練習不足なもんで、ちょこっとしかやんないかもしれないけど、とにかくソロでやっちゃいます!
今回のライブをやるLive Kitchen Bar "MoonStomp" は、高円寺北口、純情商店街の突き当たりの地下にありますもんでもしよければ遊びに来てやってくだせぇ。
◎廣島鯉夜〜HIROSHIMA CARP NIGHT 第二節〜 @高円寺MOON STOMP ・日時 平成19年7月1日(日) 夜7時半頃プレーボール ・料金 1000円(+1D) ・選手 近廣直也、田中誠一.、又次郎 ・会場 高円寺MOON STOMP 杉並区高円寺北2-22-6 B1 /03-3310-6996 (チカヒロさんの告知をコピペさせてもらいました) |
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| | 2007年6月9日
「凄げぇな!」 歌いながら思ってたんだ。
6月9日のロックの日に、高円寺の「彦六」で開かれた“第一回HIKO ROCK FESTIVAL2007”。 ぼくは昼の2時半から歌わせてもらっていたわけで、そのステージでいっしょにやってくれたのが、ウクレレのちばてつや先生と、ギターのちば先生の奥さんなんだ。 楽しいとか、嬉しいとか、そんなレベルじゃなく、「凄げぇな!」だよ。
客席には、京都精華大学の同じマンガ学部で教えている漫画家のささやななえこ先生夫妻も来てくれていて、うん、それも凄げぇ。
何度も日記に書いてるけど、4月からちば先生の教える文星芸術大学と、竹宮惠子先生、ささや先生たちの教える京都精華大学で、ぼくも教える側でキャンパスに通っているんだけどね。 何かね、この2ヶ月キャンパスの中で学生たちといると、自分の学生時代に戻っていっている自分を感じてるんだ。 いや、戻ってるのではなく、思い出してきているんだな。
大学時代、ぼくは大学を除籍になりながらプロのミュージシャンなんて肩書きで、同じ事務所だった故河島英五さんの前座で100カ所近く全国を歌い歩いていたんだけどね。 18〜22歳の5年間、ちょうど学生たちと同じ年齢のころだな。 プロというものがどういうものなのか、それで食うということがどういうことかまだわかってなく、不安でもがいていたあの時代。
あの時代に創った歌の数々。 今、学生たちとキャンパスにいることで、その歌を創っていた自分が蘇ってきていてね。
同じなんだよね、あのころの自分と、今の学生たちの思いと藻掻きっていうやつがね。
前にも書いたけど、「おまえは大学除籍で卒業してないから、ずっとキャンパスの中にいるようだな」って友人に言われた言葉。 その通りかもしれないな、キャンパスに立って、18のころに創った思いの叫びをまた今、歌っているよ。
河島英五さんとぼくは、ちばてつや先生の作品の大ファンで、英五さんとツアーの電車の中でちば先生の作品を読み、作品について語り、作品の感動から歌を創ったこともあってね。 そんな時代に創った歌を、今回ちば先生と同じステージで歌ったってことなんだ。 凄げぇよ、本当に凄げぇと思うよ。
英五さんが生きていたら、きっと悔しがっただろうな。 いや、きっと、英五さんもいっしょに歌っただろうな。
そして二人で「凄げぇ!」って叫んだだろうな・・・ |
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