真夏の思い出




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ラスベガス
灼熱の砂漠の歓楽街ラスベガス。
この街へカジノ目的ではなく80年代にボクシングのスーパーファイトを何度か見に行った。
ぼくの中学のころからの憧れのボクサー、ロベルト・デュランがレナードと闘った試合、そして80年代の最高のファイトと言われているハグラーVSハーンズ戦など、20代だったぼくは、灼熱の太陽が沈むとともに始まる闘いに熱く身体を震わせた。
ボクシングが好きで、好きでたまらなかった少年時代のラスベガスは、TVと雑誌の中だけの夢・・・そのラスベガスへ初めて行った20年前の感動は、今も灼熱の砂漠の太陽の眩しさとともに覚えている。

シーザースパレス
1985年4月15日、ラスベガスのシーザースパレスに造られた特設会場に早朝こっそり忍び込んだ。
あと15時間後に、世紀の一戦、マービン・マーベラス・ハグラーVSトーマス・ヒットマン・ハーンズがこのリングで中量級最強の決着を付ける。
世界中の目がこのリングへと注がれることになる。
何億の人々の興奮の目がこのリングに注がれることになる。
だから・・・
まだだれもいない、だれひとり目を注いでないリングを見てみたいと思ったのだ。
砂漠の蒼の下で静かに歴史の瞬間を待つ、そのリングを見てみたいと思ったのだ。

サンタモニカ
ぼくは東海岸より西海岸が好きだ。
アメリカの話しである。
ロスへ行けば宿はダウンタウンではなくサンタモニカのモーテルに行く。
目の前に広がる海・・・
少年時代、映画「カリフォルニア・ドリーミング」を見てこの海に憧れていた。
この青い空に憧れていた。

そしてもうひとつ、この街にはぼくの大好きな古本屋と骨董屋がたくさんある。

メインストリートジム
映画「ロッキー」で使われたジムが、ロスのダウンタウンにあるメインストリートジムだ。
初めてロスへ行ったとき、まず向かったのがこのジムだった。
壁いっぱいに張られた歴史を感じるポスターの数々・・・
そのポスターの先の扉を開くと汗とワセリンの匂いだ。
大きな窓からはカリフォルニアの陽射しが差し込んでいる。
その眩しい陽射しの中に、何人もの夢を追うボクサーたちの熱い思いが伝わってくる苛烈な姿があった。
ぼくはその風景の中で、感動と嬉しさを噛みしめながら陽の暮れるまで立っていた。

マイク・タイソン
1986年夏、まだ無名だった20歳のタイソン物語を少年ジャンプで書いた。
それから3ケ月後、タイソンはトレーバー・バービックを2Rで悶絶させ、史上最年少のヘビー級チャンピオンとなった。
そして1988年3月、タップスとの3度目の統一タイトル戦で来日したタイソンとぼくは出会い、1990年、7度目の統一タイトル防衛戦でタイソンが再来日したときには、タイソンのポスターを描かせてもらった。
だがその防衛戦でタイソンはダグラスに10RTKO負け・・・
そんな中でも、タイソンはホテルに僕宛でプレゼントを残していってくれた。
ぼくがもうすぐ誕生日だと言った言葉を覚えていて、ホテルを出るときに、ポスターにTo Tanakaとサインを残してアメリカへと帰っていったのだ。



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