思い立ったら日記 2005



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2005年11月26日

目が覚めると走り出している。

忙しくてやらなければならないことがいっぱいあるではなく、やりたいことがいっぱいあって忙しいのだ。
そう、毎日、ドンドンと昂揚させられることが起きていっている。

たとえば昨日、来年に向けて進めている携帯電話配信中心で創刊する月刊のwebコミックだが、KDDIのauにつづき、Vodafoneでも配信が決まったと、コミックシティのN社長から電話があった。
「すげぇよ、創刊前からどんどんと大きなものになってきてるじゃねえか!」
そんな昂揚した気持ちで、夜にアニメ化された作品もある漫画家のT氏に会いに行くと、T氏にもwebコミックで描いてもらえることになった。
「すげぇ、ぼく自身が読みたい作家も次々と集まってきてくれているぜ!」
もう、昂揚しっぱなしってことだ。

その昂揚の発火点。
そう、作家には描きたいものがあるということだ。
だから作家をやっているわけだが、その描きたい作品が、雑誌の企画や、編集者の意見、意向からなかなか描けないという現実がある。
だから描ける場所がほしかった。
そんなときに、そんな描ける場所をN社長によって与えてもらったのが、このwebコミックである。
そんな思いを抱いていた描き手はぼくだけではない。
だから今回、描き手としてだけではなく、責任編集者として作家たちに声を掛けはじめたというわけだ。

声を掛けると、連載を抱えて忙しく時間のない作家たちまでもが、時間を作って描くと言ってくれている。
だれもが描きたいのだが、描く場所がなかったといった作品を心に持っていたということだ。
そんな思いの持った作品には間違いなく魂がある。
だからそんな作品を読んでみたいではないか。

オレは読みたいぞ!
だから、このwebコミックはそんな月刊コミックにしてみせる。
魂の作品の集まったコミック誌だ。

もちろん自分の載せる作品も魂を込める!
やりたくてたまらない作品を描かせてもらえるわけだから、自然と魂の作品になるに決まってるがな。

そんな日々を送っていると、webコミック以外の仕事も実に描いていて楽しいのだ。
今、年末進行でもあり、いくつかの原作、エッセイ、ノンフィクション、イラストの原稿も抱えているのだが、不思議と苦痛じゃねえぞ。

今週の23日に、大学の恩師でフォークシンガーの三浦久先生もトークライブで参加した、ブルース・スプリングスティーンの「BORN TO RUN」のDVD発売を記念しての上映シークレットイベン 
トが行われ行ってきた。
そのDVDの中で、ブルースが名曲「BORN TO RUN」の、スタジオでレコーディングに半年かける場面がある。
妥協を許さない、壮絶なレコーディングだった。
そこから生まれたのが、「BORN TO RUN」。
すべてを絞り出し創った魂の曲だったのだ。

これは刺激になっちまった。
だから今もアトリエでブルースの曲が鳴り響いてるぜ。
「ブルースよ!オレもここ(アトリエ)で魂を絞り出すからな!」

さぁ、休憩で今日は長い日記をかいちまったが、そろそろ原稿へと向かうことにするぜ。 

夕方まで原稿に集中しなきゃな。

何たって今夜は、魂のバンド・・・いや、テクのないものだから、魂だけしかないバンド「だらぁ〜ず」のスタジオ練習の日だからよぉ。



2005年11月12日

それにしてもである。
仕事の話しだ。
夏はあんなに時間があったのに・・・始めるはずの連載や、企画が次々と延びて、あれほど時間があったというのに・・・
今は次から次にやらなければならない金太郎飴状態だ。
夏に戻れるならば、あの暇な時間に今抱えている仕事を持っていきたいと、今、本気で思いながら、何げにクラプトンを聞きながら日記を書いている。

でもまぁ、いつものことと言えば、いつものことなのだけど。
そしてこんなときに限って、次から次に新たな仕事依頼が舞い込んでくるってもんだ。 

それも、「やりてぇ〜っ」と、誘惑にかられる仕事ばかりじゃねえか。

でも、涙を呑んで丁重に今日も断りの電話を入れたのが数時間前。

つまりは、それ以上に大事な仕事を今抱えているからなのだ。
人生で一番本気にならなければならない時が、もしかしたら今かもしれないと思っている。

これからこのHPで少しずつ触れていくことになるが、来年の2月から携帯電話のauのコンテンツで始める、webコミックの月刊誌の責任編集を任され今、他の仕事を最小限に減らし創っている。
もちろんぼくも、ずっと暖めてきた魂の作品をその誌上で連載するから、前にも書いたがプレーイングマネージャー、ヤクルトの古田?になったようだと勝手に思いこんで、勝手にワクワクしているってことだ。

ここひと月、友人の漫画家を中心に声をかけると、メジャー誌で活躍しているそうとう有名な作家たちが次々と「描くよ」と集まってきてくれている。
いやいや、友人たちにとにかく感謝、感謝である。
創刊の決まっていくラインアップホントけっこう凄いことになってきてるんだから。

そんな活躍している作家とともに、アトリエのFAXからは、毎日、いろいろな作家、新人からプロットとネームが送られてきている。

作家が描きたいものが、一番読み手に伝わるはずと、そのコンセプトで作家たちにネームを切ってもらっているわけだが、そうすると必ず輝いた部分がそのネームから見えてくるってもんだ。
それが見えてくれば、それを叩き台として意見を交わしながら作品を組み立てていく。 

夕方はそんな作家たちととにかく会って創作だ。

みんな必死になってくれている。
そのエネルギーを感じるから、ぼくのエネルギーも上がっている。
ちょっと面白くなってきたぜ。

睡眠不足の日々がつづいているが、ぼくのテイションは上がりっぱなしだ。
まもなく、今の怒濤の日々以上の、“超”怒濤の日々に突入にていく。

おもしれえじゃねえか、やってやろうじゃねえか!

深夜2時を過ぎたか・・・
さぁ、深夜になったら自分の作品と朝まで取り組むのが、最近の日課になっているもんな。
だから、この日記を書き終えて、今から書くぜ。
ぜったいに面白いものを書くぜ。

先週に痛風になったもんで、酒が飲めないこともあり夜の誘惑もあきらめがつく。
つまりは、書けってことだ。
ボクサーが世界戦に挑むときのように、今までの人生をすべて凝縮してこの数ヶ月間に挑めってことだ。

くそっ!自分の作品も含め、ぜったいスゲエ月刊webコミック誌を創ってやるぜ。

今の陽の出る前にして、スゲエ輝く太陽を上げるために「ヤルなら今しかねぇ!」ってことだ!



2005年11月7日

原稿があがった。
その原稿というのは、ボクシングマガジン”という雑誌のイラストタイトルマッチというコーナーである。
毎月送られてくる、ハガキに描かれたボクサーのイラストをぼくがレフリングし、評価を下すという原稿だ。

そんな原稿が上がったからといって、日記に書くほどのことではないかもしれないが・・・今日はこの原稿を書き終えて、いや、書きながらいろいろなことを思い出していた。
と、いうのが、今日書いた原稿で、このイラストタイトルマッチが幕を下ろすからだ。 


連載開始の第一回目が、83年の6月号からだから22年半続いた連載である。
22年半というのは考えたら長いぞ。
83年と言えば、ぼくはまだ26才だぜ。
「積み木くずし」の本がベストセラーになって、「おしん」が放映されていて、ラッツ&スターの「め組のひと」、チェッカーズの「キザギザハートの子守唄」の歌が流行った年だぞ。
すげぇ昔じゃねえか。
あの時代から、21世紀の今までずっと「イラストタイトルマッチ」を連載してきてたんだぜ。

さすがにこれだけの連載だと、小さなコーナーだが愛着もあり、また送ってくれたイラストの絵の思い出も数え切れないだけできている。
だから、最後の原稿を書きながら、そんな思い出がひとつひとつ蘇ってきたってわけだ。 


そうだよ。
育ててもらったよな。
送られてくる作品を評価するってことは、じっくり作品を見るわけで、すると作品から、自分が感じて感嘆したものからは影響されることもあるわけだ。
白状するが、自分のイラストにその影響されたテクニックを使ったことだって・・・ありました。

それに、このコーナーには、みんな好きだから、描きたいから描いてくるわけだし、だから描いてくるキャラに思い入れと愛着があって、作品から魂を感じるんだって教えてもらったよ。

今、玄米茶をゆっくりとすすりながら、22年半のコーナーがファイルされたページをめくり見つめている。

いい顔している。
いや、いい顔を描いているよな。

22年半の間に、何千、何万枚と魂のイラストを描いて送ってくれたみんなに・・・ありがとう。

本当にありがとう。

自然にそんな言葉が出てきちまったよ。

イラストタイトルマッチは、“ボクシングマガジン”2005年12月号で終わりです。





2005年11月2日

たまらんぜよ!
いや、べつに土佐の人間ではないのだが、思わずそんな言葉が口から出てしまったぜよ。 


そう、11月1日 にわが“だらぁ〜ず”は、高円寺のMOON SUTOMPで、東京での初ライブをやっちまったのだ。
とにかくバンドは楽しいぞ。
ホントたまらんほど楽しい遊びなのだ。

バンマスの某大手出版社編集の荒木氏と、有名漫画家の石渡治氏、売れっ子演出家で劇作家のマキノノゾミ氏、そして今回の特別ゲストボーカルとして参加してくれた女優の山崎えりさんで挑んだ今回のライブ。
いやいや、ヘタはヘタなりに、みんなで時間をつくり、スタジオ練習を繰り返してきただけに、「やった!」って満足感があるライブだったぜ。
それに、女優のえりさんはこの日が誕生日。
こっそり、えりさんに秘密でビートルズの「BIRTHDAY」なんて歌って、えりさんをビックリさせたりって、そんなことまでメチャクチャ楽しかったのだ。

それにこのライブ、1年前の長野の辰野でのライブでは全曲カバー曲だった“だらぁ〜ず”が、今回は全曲、“だらぁ〜ず”のオリジナルなのだから、レベルは別として、どうだスゲエだろ!って自慢。

結成1年、ただただ楽しむことだけでやってきている“だらぁ〜ず”だから、やってるオレたちは楽しくてしょうがないバンドなのだ。
そして勝手に、オレたちがこんなに楽しんでるのだから、聞く側だって楽しいはずだと決め込んじまってるバンドでもある。

いや、いや、来てくれたみんなが一応「楽しかったよ」って、笑顔で言ってくれたもんで、人の言葉を疑うことなどないぼくは、その言葉でますます楽しくて、ライブの終わったあとも思い切りみんなと飲んじまったってわけだ。

そんなに楽しんでしまったもんだからか・・・
実は関節炎だと思っていた足の痛みがそのあと悪化、病院へ行ったら「痛風かもしれませんね」とのこと。
美味しいものばかり食べてたら「痛風」になるそうだが、楽しいことばかりやって「痛風」になっちまったってことか・・・
うぅ、つまりは楽しんだ分だけ、今、右足に強烈な痛みを感じているというわけなのです。

痛てぇっ!



2005年10月31日

ちょっとお知らせです。

11月1日(火)の8時頃から、わがバンドの“だらぁ〜ず”が高円寺でライブをやります。 


“だらぁ〜ず”は、漫画家の石渡治。劇作家のマキノノゾミ。某大手出版社編集長のバンマス荒木淳と4人のバンドで、今回はゲストボーカルとして、女優の山崎えりさんも参加してくれています。

店は、ぼくと同じ大のカープファンのミュージシャン、チカヒロさんに紹介してもらった、MOON STOMPです。

まぁ、チャージもタダでやりますので、一杯500円のビールでも飲みに来がてら遊びにきてくれると嬉しいです。

 場所:高円寺「MOON STOMP」
 杉並区高円寺北 2-22-2キャニオンプラザ大須賀B103
 http://homepage3.nifty.com/little_darling/

 問合せ:「MOON STOMP」03-3310-6996





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